ナースプラクティショナー(NP)とフィジシャンアシスタント(PA)

アメリカでは、
看護師がある程度の医療行為も行っている、
という話を聞いたことがあるが、
その実情が少しわかる記事があった。

フィジシャン・アシスタントって何?
米国の医療現場ではいまや不可欠の存在

(読むのには会員登録が必要だと思います。)


まず記事の中で取り上げられている、
physician assistant(PA フィジシャンアシスタント)というものだけど、

’’PAは、医師の監督の下に医療行為を行うことができる資格で、医師が行う医療行為の8割方をカバーするといわれている。専門学校で24~32カ月間のカリキュラムを履修して、国家試験を経て資格を得た後に州免許を取得する。 現在、全米には7万人程度のPAがいる。米国以外では、英国にもPAの制度があるほか、カナダやオーストラリアなどでも実現しつつあるという。’’

ということで、
看護師とはちょっと違う。

続いて、
nursepractitioner(NP ナースプラクテショナー)は、

’’NPは看護師から発展した資格だ。臨床的には、患者の臨床状態を「判断」し、処置の実施を「オーダー」できる点が、看護師との違いである。医療行為に医師の監督が必要か否かは州ごとに決められていて、NPの開業が可能な州もある。

現在では、NP資格を得る方法は州ごとに異なるが、おもに看護師が大学院(2年)を修了する、看護師でない4年制大学卒業者が3年間の大学院カリキュラムを修了する、の2つがある。いずれの場合も国家試験を経てNP資格を得る。’’

ということで、
開業までできてしまうということろは、
すごいなと思う。

なるためには、
日本で医師になるのにかかる期間(研修医時代を除けば6年)よりもながいけど。




こういうのは、
日本ではまだまだ先の話だろうなぁ、
と思っていたら、
取り組み始めた大学が、
日本にもあるのだとか。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/081217/bdy0812170804000-n1.htm


さらに読売新聞記事、

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20080729-OYT8T00509.htm
には、

’’エール看護大学院講師も務めるナースプラクティショナーの緒方さやかさんは、「米国の看護師の約5%にあたる14万人以上がこの資格を持ち、病院・診療所の外来や、老人ホーム、地方の無医地域の診療に貢献している」と説明する。医師は、看護師と業務分担することで、医師にしかできない専門性の高い診療に専念できる。生活支援も行う看護師が診療した方が、薬の処方が少なくて済むという報告もあり、ナースプラクティショナーは、韓国やタイ、オランダなどでも導入されている。’’

と書かれており、
日本に取り入れられ定着する日も、
そう遠くないような気がしてきた。



既に、日本のNP、PA制度を考える、
というサイトもある。

http://www.teamiryou.org/






まあ、
実際にNPとして日本で活躍するには、
法制度などの変更を待たねばいけないようではある。

しかし現状でも、
看護師としての能力を高めることは、
確実に医師の仕事の負担を軽減することになると思う。

私自身も、
そう考えて働いているつもりである。



医師が余計な仕事のストレスから解放され、一分でも長く患者さんにかかわる時間が増えることは、患者さんにとって最もメリットが大きい、
と、
思うし、
一番最初に患者さんの変化に気がつけるのは、患者さんの一番身近にいる看護師である、
とも、
思うのだ。







このような新しい動きに対して、既得権の保持に熱心な団体はどう動くか?
ということも気になったりするが、
必要なことはいずれ導入されるだろうし、
すぐには導入されなくても、
そのような流れを意識して働くことは大切なことだろうと思う。






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この記事へのコメント

M
2009年01月16日 11:59
こんにちは。
今オーストラリアの高校を卒業して、そのままあっちの大学に行くのですが、将来的に日本で看護の仕事につけたらいいなと思っています。
6年間学んだ英語も仕事に役立てたいのですが…日本の看護師と英語を使った仕事は何かありますか??
2009年01月17日 20:34
直ぐに思いつかないので、もうちょっと考えて見ます。
現場においては、英語が役に立つ場面は少ないです
。たまに英語圏の人が入院し来ることもありますが、そんなに多いわけではありません。

東海圏の病院だと、トヨタとかの企業の関係でブラジルの方とかもときどき入院されると思いますが、ポルトガル語ですからね。

緒方
2009年01月18日 14:01
こんにちは。
チーム医療維新の緒方です。
日本語でPAに関して書いてある情報がほかにないかな~と思ったら、こちらのブログに辿りつきました。
チーム医療維新サイトをご紹介いただきありがとうございます :)

日本でNPに取り組む大学は増えてきています。
PA制度も、臨床工学士を教育し直して。。。という話が、朝日新聞の12月28日に出ています(リンクが見つけられないのですが)。

チーム医療維新もそんな日本の新しい動きにあわせて色々アップしていますので、ぜひまたご覧くださられば嬉しいです!

それでは、また。
teamiryou@mail.goo.ne.jp
緒方さやか
2009年01月19日 15:43
コメントありがとうございました。
ブログで書いた人に直接コメントいただけることは、非常に光栄です。

私としては、大学に入りなおして勉強することはちょっと難しいと思うので、
通信教育とか、Eラーニングのようなシステムで、勉強できるものはないかと探しているところです。

まずは看護師としての力量を高めることで、患者さんにも役に立てる存在になれればなと思います。

今後も「チーム医療維新」のサイトからは勉強させていただきたいと思います。
ありがとうございました。
エル
2009年05月10日 15:03
こんにちは。私は看護師でない4年制大学を卒業して今まで働いてきましたが、NPの存在を知り、今年からMaster of Science in Nursing - Clinical Nurse Leaderに通うことになりました。この大学院で2年間勉強した後、RNの資格が取れ、CNLの試験を受けられるというものなのですが、この後どうしたらNPになれるのでしょうか?またNPプログラムの大学院に2年間いかなくてはいけないのでしょうか?

緒方さんのブログの中で、”看護師でない4年制大学卒業者が3年間の大学院カリキュラムを修了する、の2つがある。”とありますが、CNLの資格を取った後、NPの大学院に編入するということでしょうか?

すみませんが返信頂けると幸いです。
よろしくお願いします!
2009年05月10日 21:31
現在私が考える限りでは、
RN取得後にNPをとるコースに入ることになるのではないかと思いますが、
どのようなコースがあるのかもわかりませんし、
編入可能なのかもわかりません。

上記の件について、緒方さんに直接メールを送ってみましたので、
なんらかの情報が得られましたたら、
また書きます。
エル
2009年05月11日 03:00
もりさん。
ありがとうございます。
楽しみにしています。
通りがかり
2009年06月21日 10:53
NPはアメリカでこそ、需要、価値のある資格でしょう。
アメリカは医療保険が高く、一般の人は気軽に医師にかかれませんから。

フリーアクセス(フリーアクセスがいいかどうかは別として)の日本では必要のない資格だと思います。

試しに導入してみればいいとのご意見ですが、それで患者さんに重篤な事態が起こった場合、きちっと責任をとる覚悟はあるのでしょうか。

開業している助産師を見ていると、とても日本でのNPが責任を取るとは思えません。
開業している助産師は母体や児が危なくなれば産科医に丸投げで責任はとりません。しかも、一部の助産師は違法に陣痛促進剤を使用したり(元記事が削除されてしまいここにはリンクを貼れないのですが、自身のブログで陣痛促進剤を使っていることを書いていた助産師が居ました。)会陰切開をしている者もいるようですが、なぜか、警察は検挙しません。不思議です。
通りがかり
2009年06月21日 10:54

医師不足を解消しようとするのであれば、ナースがナースとしての業務を拒否しない、医師に雑用を押し付けないことのほうがよっぽど即効性があります。
民間病院のナースは良く働いて、良く医師を補助してくれますが、一般的に国公立病院や多くの大学病院のナースは採血、ルート取りなどを拒否し、患者搬送や薬剤や検体の移動までを医師に押し付けます。(個々のナースにはいい人もいるのですが。)

そういったことを無くしてもらうほうが、よっぽど医療資源の有効活用に繋がるでしょう。ナースでなくてもできることはヘルパーさんにおまかせすればいいですし。

とにかく、現状の日本で医師法17条違反であるNP養成する講座を持つ大学をなぜ、文部科学省が放置しているのか、私にはわかりませんし、憤りを感じていいます。
通りがかり
2009年06月21日 10:54
あなた方が自分が病気になった時、NPに診てもらいたいですか?
私は医師にかかりたいです。

一見、軽症に見える患者さんの中から重篤な疾患を見逃さないようにするためには、幅広い専門知識と豊富な経験が必要です。

「診断」「治療」を行いたいのであれば、医師になるべきです。責任をとる覚悟を持って。
通りがかり
2009年06月21日 10:55
あなた方が自分が病気になった時、NPに診てもらいたいですか?
私は医師にかかりたいです。

一見、軽症に見える患者さんの中から重篤な疾患を見逃さないようにするためには、幅広い専門知識と豊富な経験が必要です。

「診断」「治療」を行いたいのであれば、医師になるべきです。

責任をとる覚悟を持って。

ちなみに、ナースが医師の支持のもとに静脈注射を行うことを拒否していた証拠は以下にあります。

http://www.kango-renmei.gr.jp/about/index.html
ここの昭和38年のところをご覧下さい。
ここで出てくる協会とは日本看護協会のことです。
2009年09月02日 17:07
たくさん通りかがっていただきましたが、
いろんな考え方や意見が場合に、試験的に実施してみて(試験的に導入する、というわけではなくて、データを取るために、特定の条件のもと限られた範囲で実施する)その結果から白黒つける、というアメリカのやり方は参考になるはず、書いたつもりです。

http://sukosidake.at.webry.info/200906/article_11.html

政党選択のように、ためしに○○党にしてみて、だめだったら次の選挙で変えよう、というような無責任なスタンスのことを言っているわけではありません。

それから、先駆者として中傷や反論に立ち向かいながら、進歩や向上を目指す人が、私は好きですし、そういう人を応援したいと思っています。
2010年04月29日 05:55
一年ほど前のコメント(エルさん)へのお返事となりますが、CNL取得からNPになるための進路について、書かせていただきます。
1、CNLを取得した後で、CNSなどの人たちと並んでNP修士に変えるコース(post-master's certificate program for NP:12-18ヶ月ほど)に行くことはできる。
2、しかし、フィジカルアセスメントなどNPと同じコースを取るCNSと違って、CNLは授業に高度の診察の内容がないかもしれないので、1年の短縮NPコースでなく、NP修士号に入り直さないといけない可能性がある。(その場合は2年。)
という二点が、緒方さんに教えていただいて新しくわかったことです。
授業の内容によるようですので、実際に学校などに直接問い合わせ、確かめておく必要があると思います。
遅くなりもうしわけありませんが、コメント読んでいただけましたら幸いです。
学業がんばってください。

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  • 民主党の医療政策と看護師の将来

    Excerpt: 選挙で大勝した民主党の医療政策の方針は、 ↓ http://www.dpj.or.jp/policy/koseirodou/index2009_medic.html に、書かれている。 Weblog: 看護師父さんの仕事と生活の記録 racked: 2009-09-02 16:58