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zoom RSS サラダ油をやめれば認知症にならない 山嶋 哲盛 (著)

<<   作成日時 : 2017/11/07 23:37   >>

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摂取してよい油とそうでない油について書かれた本。

参考になる部分もあるけど、
本当だろうかと思える部分もあった。

著者は、
サラダ油の怖さを強調して啓蒙したいのだろうけど、
イメージに訴えかけて恐怖をあおる感じの記述は、
あまり好きではない。

本書を参考にして実際に実行に移せることは、
できるだけ質の良い油を摂取するようにして、魚もよく食べる、
という程度かなと思います。




サラダ油が脳に悪影響を与える仕組み。

脳の血のめぐりが悪くなると、タンパク分解酵素「カルパイン」が過剰に活性化

カルパインが、リソソーム膜を守っているタンパク質(熱ショックタンパク質70)を切断

リソソーム膜が決壊し、強い酸性化で働く分解酵素「カテプシン」が漏れ出す

「リソソーム」が壊れ、神経細胞が死んでいく
p31



(サラダ油に含まれる)ヒドロキシノネナールによって神経細胞の生存に必須の「熱ショックタンパク質70」が、特殊な酸化損傷(カルボニル化)を受ける

熱ショックタンパク質70はカルパインによって分解されやすくなる

熱ショックタンパク質70が激減して、リソソーム膜が破れ、神経細胞が死んでいく
p37


まとめると、
サラダ油に含まれるヒドロキシノネナールによって、リソソームの膜を守るタンパク質がカルボニル化して、カルパインによる分解を受けやすくなり、リソソームが壊れやすくなる。リソソームが壊れると神経細胞は死んでしまう、
ということだと思う。

ただ、カルパインが活性化するのは血の巡りが悪くなったときだから、
脳梗塞などで細胞が死んでしまう過程がヒドロキシノネナールによってさらに促進される、
ということは言えるだろうけど、
脳梗塞などでないときのヒドロキシノネナールの悪影響にいついては、
これでは説明できない。

本当なら、
脳梗塞のときに細胞が死んでしまう理由である「カルパイン、カテプシン仮説」というのは抜きにして、
熱ショックタンパク質70が、セラミドの生産量を増やすことでリソソームの膜を頑丈にするということと、古くなったタンパク質を再生工場へ誘導する、という2つの役割が、ヒドロキシノネナールの存在によって阻害される、
という部分が、
たいせつなんじゃないだろうか。

ネットで調べてみたら、
同じ著者の書いたもので、下記のような記載のある資料もあった。

カルパインは加齢と共に生じる脳動脈硬化によって脳血流が次第に減少することによって、軽度ではあるが年単位で確実に活性化される

資料

http://arimatu-clinic.com/essay03.pdf


そうだとすると、
脳梗塞になったとき以外のヒドロキシノネナールによる神経細胞の障害の理由も、
カルパイン、カテプシン仮設によって説明できるだろう。

しかし本書にはこのことが書かれていない。




それから次の記述、

(ヒドロキシノネナールは)サラダ油の主成分であるリノール酸が200℃前後に加熱されると急激に増え、これが体内に入ると、まるでドミノ倒しのように細胞膜のリン脂質を酸化し、ついには、神経細胞だけではなくあらゆる臓器の細胞を死に追いやります。p38

については、
そんなに毒性が高いなら、
毎日のようにサラダ油を毎日のように食べている人が、
高齢になってからやっと認知症になるというのもおかしいように思える。

ちなみに私も、
毎日の著者の言う体に悪い油を摂取している。




体に悪い油とは著者によると、

「健康に悪いサラダ油」とは、ごま油と米油以外の「サフラワー(ベニ花)、ぶどう、大豆、ひまわり、とうもろこし、綿油、菜種(一部の品種を除く)を原料としたものを指しています。p58

ということで、
さらには、

家にあるサラダ油を捨て去り、原材料ラベルにサラダ油を原料とする「植物油脂」「食用植物油」などと書かれている市販品は口にしないp6

パッケージの原材料表示を見て、「植物油脂」「マーガリン」「ショートニング」「ファットスプレッド」とあるものは買ってはいけません。p117

ということで、
これほど厳格に油の種類を限定することは、
普通の人にはほぼ不可能なんじゃないかと思う。

コンビニで売られているパン、菓子、お弁当はまず食べられないし、
外食するときの飲食店も非常に限定される。

この厳しすぎる基準を守れないと認知症になりますよ、
というのは、
厳しすぎるのではないだろうか。




それからマーガリンについての記述。

マーガリンは自然界に存在する食べ物ではないのです。サラダ油を人工的に化学処理して作った、いわば「食用プラスチック」といえるのです。
皿の両端にバターとマーガリンをとを置いて、真ん中にたくさんの蟻を放つと、蟻はほとんど全部がマーガリンには見向きもせず、バターのほうに群がっていきます。つまり、マーガリンは蟻にすら見放される有害食品なのです。p90

確かに、マーガリンはあまり食べないほうが良いのだろうなとは思うけど、
「プラスチック」というのは、
熱や圧力などによって可塑性を示し、任意の形に加工・成型できる高分子物質の総称
という意味だそうで、

https://kotobank.jp/word/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF-126128
食用プラスチックという言葉はイメージだけを強調する間違った用法だと思うし、
こういう言葉の使用は、
主張の信頼性を下げている気がする。

アリの例にしても、
例えば砂糖とキャベツを並べて置いたら、
アリは砂糖に群がるだろうけど、
かといってキャベツが有害というわけでもないだろう。




このような記述は多いのだけど、
最後のダメ押しが電磁波。

しかも、最近の若者は携帯電話ことにスマートフォンを毎日使っています。携帯電話から発生する電磁波は、恒常的に脳を刺激してしまいます。具体的には、神経細胞に入った脂肪酸を酸化し続けているのです。
この場合、リノール酸を多く摂取している若者、外食フードに依存している若者ほど、細胞膜が電磁波によってますます酸化しやすく、電磁波によるダメージがより大きく出ます。p205


スマートフォンなどの電磁波の悪影響は、
まだそこまで明確に結論が出ていないと思うのですが、
その話を並べられると
ヒドロキシノネナールも電磁波と同じようなものかと思えてしまいます。



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