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zoom RSS 日本人のための「集団的自衛権」入門 石破 茂

<<   作成日時 : 2014/07/17 10:37   >>

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もう少し勉強しておいたほうがいいなと思って読んでみた。

世界的な状況としては、

集団的自衛権が国家にとっての自然権であるということはすでに国際的には議論の余地がないほどに受け容れられているのに、日本ではまだその議論にこだわっている人がいる、というのです。p31

ということであり、
日本的な状況としては、

ごく大ざっぱにいえば、戦後すぐには自分たちで国を守るということすら否定していたものの、少しずつ自衛権を持つという立場になっていった。その合間で、米軍の駐留を集団的自衛権の行使と捉える時代を挟み、個別的自衛権の保有・行使は認めるが、集団的自衛権に関しては「持ってはいても使えない」という立場に行きついた、ということになります。p65

ということがわかった。



そのほかに、
勉強になったなと思うところ。

国際憲章で自衛権、集団的自衛権がどのように記載されいているのか

「国連憲章」第二条第四項
「すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇または武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない」

要するに、国連加盟国同士は揉め事があっても武力に訴えてはいけないよ、戦争はだめだよ、と言っているわけです。p18


国連憲章第五一条
「この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当たって加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持または回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基づく機能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない」
これも簡単に言えば、次のようになります。

「自国が攻められた場合に、国連の安全保障理事会がちゃんと対応してくれるまでの間は、その間を埋めるつなぎとして、個別に自衛権を行使して戦っても良い。また、普段からつきあいのある仲間同士で協力して自衛権を行使して戦っても良い。その二つの自衛権を国家は固有の権利として持っている。
たたし、どういうことをしたかについて安全保障理事会に報告はしなければならない」p24


法律などの文章は難しいけど、
基本的なことを知るためにも重要だなと思う。



集団的自衛権という言葉の定義について

佐瀬先生は、国際的な定義として、『国際連合―法、政治、実践』(リュディガー・ヴォルフラム編纂)という本から、次の定義を紹介しています。
「自衛の範囲内において、自分自身は攻撃されていない国家が犠牲国の同意を得てその犠牲国を支援する権利」p80


日本政府1981年の定義
「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもって阻止する権利」




日本での集団的自衛権について

もともと、自衛権を認めた時点で、集団的自衛権も認めたとするのが国際法上は常識的な解釈です。しかしながら、「憲法上行使できない」としたのは、法的な議論の帰結によるものというよりは、当時の政治状況などに左右された面があると考えられます。p75

憲法第九条のどこを読んでも、「集団的自衛権は行使できない」という論理的な根拠を見出すことはできません。
そもそも解釈が誤っている、いない、という論争ではなく、これは政策判断であったのだとすれば、なにも憲法を改正しなくても行使は可能となるはずだ、と私は考えています。p78


これが現実に近いのだなと思った。

なので今回の解釈変更も、
政治的な判断による。

その政治的な判断の部分は、
以下のようなところが関係しているのだろう。

アメリカの力は相対的に落ちている。それを日本が補う。そのことでアジア太平洋地域におけるアメリカの権益も確保される。そういう構造をつくっておけば、有事の際に、アメリカ軍が出ることに対してアメリカの納税者も納得するでしょう。逆に言えば、そうしておかなければ見捨てられる可能性はあるのです。
奇妙なことですが、アメリカに巻き込まれることを警戒する人の中にも、「でもアメリカは同盟国なんだから何かあれば助けてくれる」と考えている人がいるようです。なぜそこまでアメリカを無邪気に信用できるのか、私には理解できません。
もちろん日米同盟は強固ですし、今後もそうあるべきでしょう。しかし、一方でアメリカも自国の利益のために動く。、いや利益のためにしか動けません。だから、仮にアメリカ国民が「なぜ日本のために動くのだ」と一致して言えば、簡単に軍を動かすことはできないのです。p145


あと、
本書にはあまりかかれていないけど、
中国の影響の増大。

この部分をはっきり書いてしまうと、
仮想敵国として意識されすぎてしまうから書けないのかな。



集団的自衛権と外交

日本は好感が持てる国かもしれませんが、いざという時には決して軍事的な支援をしてくれないらしい、と思われてしまったらどうでしょうか。そんな国とのつき合いはほどほどにしておこうと思われてしまったらどうでしょうか。そんな国とのつき合いはほどほどにしておこうと思われたら、外交はうまくいきません。
こう考えると、アジアにおいて日本が平和国家としてこれまで以上に力を発揮するためにも、日本が集団的自衛権を行使できるようになっていたほうがいいのです。p103


いざというときというのは、
実際には、戦争よりも天災によるもののほうがたくさん起きていると思うので、
そちらでの支援についてもきちんと打ち出せば、
外交への良い影響があるのではないかと思うけど。

自衛隊は、
天災に対する対応力は世界一だろうから。



本当に議論すべき点

概念の遊びをしたところで、日本の安全にもつながりませんし、自衛隊が安全になるわけでもありません。むしろ、自衛隊を出してよいケース、よくないケース、出すべきケース、出すべきでないケースを細かく考えていくことのほうが重要なはずです。p135

繰り返しますが、個別的だから安全で、集団的だから危険だということはありません。にもかかわらず、解釈をあれこれとひねり回して、実質的な議論にまで入っていけないのが、日本の現状なのです。
個別的か集団的か、ではなく、その行動が日本の安全保障にどのように役立つのか、日米同盟にどう影響するのか。という具体的な議論に進んだほうが、国民にとって実のあることなのではないでしょうか。
確信を持って言えるのは、「個別的か集団的か」「集団的自衛権は是か非か」「これは武力行使と一体化しているのではないか」といったテーマで喧々諤々議論が行われている日本の状況は、世界的に見てもきわめて珍しいことです。なぜなら、ほとんどの国は、そういう概念を弄ぶことではなく、実際に効果のある防衛とは何かを考えているからです。p148


集団的自衛権の議論について、
新聞やテレビの報道を聞いていても、なんか腑に落ちないのは、
この部分がないからだろうと思った。

どうしたら日本や世界全体の安全がより向上するのか、
政治家や専門家はそれについてどう考えているのか、
もっと知りたいなと思った。



暴走の歯止めについて

過去の歴史を見てみると、「戦争反対!」と声高に言っている人が、急に180度転回するとういことはあったように思います。単なるスローガンや意図的なレッテル貼りは、論理が脆弱であり、また危険ですらあると考えます。p110

自らの国家の決断について、民主主義の国民が主体的に考えれば、「時の政府が勝手にゴーサインを出してしまう」ような事態はさけられるということです。p176

濫用の歯止めは何かといえば、最終的には「国民の良識」といううことになります。不安だという人は、そこに自信がないのでしょうか。p176

濫用は本当に食い止められるのか?
確かにちょっと不安。

今回のワールドカップの前に、
日本は優勝を狙えるんじゃないか?みたな雰囲気がちょっとでもあったのが、
そして自分自身も、わずかにそれに期待していた部分があったのが、
アメリカ相手に戦争して勝てると思っていたときと似ている感じがして、
ちょっと怖かった。



引っかかった部分。

よく誤解されていますが、イラク攻撃はアメリカの自衛権行使ではありません。あれは、国連安保理の議決に基づいて多国籍軍が動いたのです。つまり、集団的自衛権ではなく、集団安全保障の論理に基づく行動です。p146

イラク戦争はほんとにそうだったのかなと思う。

戦争ことをよく知るはずの石破氏がそういうのだから、
そうなのかもしれなけど、
そんなに簡単に言い切ってしまえるものなのだろうか。

ウィキペディアくらいしか情報源のない私にしてみても、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E6%88%A6%E4%BA%89
国連議決前の空爆はなんなのかとか、
民間人が50万人くらい死んで、大量破壊兵器がみつからなかったこととか、
いろいろ疑問が浮かぶ。

それを、
集団安全保障の論理に基づく行動
と言い切ってしまうのにも、
怖さを感じる。



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