看護師父さんの仕事と生活の記録

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 脳卒中患者の行き場がなくなる?

<<   作成日時 : 2008/04/10 10:46   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

急性期病院で治療を終えた後、身体の機能を回復するために行うリハビリテーションについて2008年度診療報酬改定では、疾患別リハビリテーション料の逓減(ていげん)制廃止や早期リハビリの加算、回復期リハビリテーション病棟入院料への「成果主義」の導入など重要な変更があった。
ということ。
記事↓
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/15427.html;jsessionid=AEB9F2BF70F18C4D786F0175256BA4AE

この記事のタイトルは、
「脳卒中患者の行き場がない」
という、
ちょっとショッキングなものであった。


記事の中で取り上げられていた改定では、まず第一に、

リハビリの日数が伸びると診療報酬が下がる「逓減制」が廃止された、

ということが重要のよう。

これは一見いいことのようであるが、

逓減制の廃止に乗じてリハビリテーションの点数を削減して、さらに医療費を減らそうとしている、

というのが本質みたい。


100床の病院で単純計算しますと年間約2,000万円の減収になります
と、
記事には書かれていた。


なんか、やり方が汚いですね。



リハビリテーション(rehabilitation)は語源として、
re=再び、habilitate=適合させる、
意味があるそうである。


なので国の意図としては、

これからは予防医学のほうにシフトしていきますから、
残念ながら病気になったひとは自己責任で何とかするようにしてください、


というとなのだろうと思う。









それから二つ目に取り上げられていた改定として、

早期のリハビリ加算

というものは、

手術した日などから起算して30日以内にリハビリを実施した場合に加算される、

というものみたいで、
私の勤めているような急性期の患者さんがいる病院には、
少しメリットがあるのかもしれないと思った。


しかし、

病棟などにおける早期歩行やADLなどの自立を目的に、訓練室以外での訓練を評価した「ADL加算」は全廃

されるのだそうで、

現在行われてる、
リハビリの人が付き添って病棟の廊下を歩く訓練とか、
病院の階段の上り下りの訓練とか、
お風呂に入る訓練とか、
そういうことをしている人の点数はどうなるのだろうか?


と思った。


こんどリハビリの人に聞いてみようと思う。









それで、

脳卒中患者の行き先がなくなる、

ということの核心部分の理由については、




まず、

脳卒中の患者が急性期の病院から回復期の病院に転院するためには、
発症日などから起算して2か月以内でなければならないという転院基準がある、

(より長期治療が必要な重症な人は、回復期の病院に行けなくなる)

ということ。



それから、

脳卒中の後遺症がある患者を「特殊疾患病棟」や「障害者病棟」から除く、という改定。
(従来は重症の人が多く入院していた病床が使えなくなる)




それから、

脳卒中の後遺症患者が慢性期病院に転院する場合、最も点数が低いベッドになる、
(病院側が儲からないので受け入れない、という状況が起こる)

といこと。



それから、

病院が重症患者を受け入れてくれたとしても、回復期リハの病院で行うような専門的なリハビリ体制がないことなどで、リハビリをせずにそのまま寝たきりになってしまう場合が増える、

在宅復帰が難しくなる、

在宅復帰できない場合の退院後の受け皿も未整備、

受け入れる病院がいっぱいになるので新たな人を受け入れられなくなる、


という流れ。



最後に、
リハビリの質の評価として、

重症患者15%、居宅等復帰率60%、

という、「回復度合い基準」なるものができたそうで、

これはつまり、

リハビリ病院では入院患者のうち重症患者を15パーセントは受け入れなさい、
受け入れた患者の60パーセントは在宅に復帰できるようにしなさい、


ということだと思うけど、

逆に言うと、

重傷者を15%以上受け入れてもいいですけど、
在宅復帰できる人の率が60パーセントを切ったら駄目ですよ、


というようにも読み取れるわけで、

病院としては、


重傷者の受け入れラインは15パーセントのぎりぎりにして、
在宅復帰しやすい軽症の人を受け入れたほうが儲かるので良かろう、


と、
考えるだろうということ。



こんなに多くの理由があったら、
確かに脳卒中患者の行き場がなくなるのかもしれない。


特に重症の脳卒中患者の。








しかし現在でも、
重症の脳卒中患者の行き場はかなり少ないと思う。


現実としては、
病院側がコストを負担して受け入れている、
という場合が、
かなりあるはずである。
  

そういう患者さんを看ていると、
看護師としてかなりつらくなることがある。



マネー!






かなり究極の現実を直視しなければならないことで、
深く傷つく新人看護師たちが、
この時期多数発生していることだろう。




設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
近日、トラックバックさして戴きます。
お元気なようで……私は老化が進んでいます(笑)
hata
2008/04/14 21:17
お久しぶりです。
私の場合は「中年化」が、
ドッグイヤーで進行している感じです。
もり
2008/04/15 12:29

コメントする help

ニックネーム
本 文
―――――――――――― 以下は、水窪に関するブログと、私が書いているその他のブログのリンクです。 48時間以内に更新があったら、NEWの文字が出ます。     ―――――――――――― ―――――――――――― ―――――――――――― グーグルによるこのブログ内の検索はこちら↓ ―――――――――――― クリックしてもらえると、私にランキングポイントが入ります。→ 人気ブログランキングへ ――――――――――――
脳卒中患者の行き場がなくなる? 看護師父さんの仕事と生活の記録/BIGLOBEウェブリブログ