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zoom RSS いのちの砂時計―終末期医療はいま 共同通信社社会部 (著)

<<   作成日時 : 2017/07/19 07:57   >>

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勉強のために読んだ。


引用部分がやや長いです。

延命治療中止の実情について、共同通信社が全国の救命救急センターを対象に2006年11月から12月にかけて実施した調査では、回答した九十五施設(回答率四十八%)のうち十四%に当たる十三施設が「呼吸器の取り外しを経験したことがある」とした。取り外した際の判断根拠は複数回答で「厳格な基準で脳死と判定」(七施設)、「臨床所見から脳死と診断」(四)のほか、「脳死ではないが、不治かつ末期の状態」(三)というものであった。
一方、「呼吸器を外したことはないが、投薬などのほかの延命治療を中止したことがある」のは六十四施設(六十七%)に上った。
自由記述欄には「病状を説明し、家族の納得があれば外してよい」(東北)、「不必要で本人が望んでいない治療はするべきではない」(近畿)などと呼吸器外しを容認する意見の一方、「医療者側の独善主義に陥る可能性がある」(北海道)、「殺人とイコール」(関東)とする反対意見や、「無意味な延命と分かっていても呼吸器は外せず、輸液(栄養点滴)を絞るなどでごまかしている。目的は同じ」(近畿)など戸惑いの声が多く寄せられた。p23


10年以上前のデータだけど、
現在も状況は大きくは変わっていないのかなと思う。

変わったところがあるとしたら、
業務的なところで、
入院時に書面で確認をとってそれに沿って医療を行っていくとか、
患者さん自身や家族に選択をしてもらうという建前で、医療者側の責任を回避する方法が増えたとか、
そういうところだろうな。



厚生労働省が国として初めて、終末期医療のガイドラインをまとめたのは2007年五月。ガイドラインでは基本的な理念として患者意思を「最重要」と位置付けたが、具体的な治療中止行為の是非や終末期の定義には触れずじまい。取材に対し、厚労省の担当者は「人の死生観にかかわる部分に行政は踏み込めない」と戸惑いをあらわにした。p26

これに対し、日本救急医学会が同年10月にまとめた救急患者の終末期医療に関するガイドラインは、より突っ込んだ内容だ。救急患者の終末期を、@脳死、A数日以内の死亡が予想されるーなど具体的に規定し、医療チームで対応、家族と話し合うなどしたうえで、呼吸器外しも選択肢のひとつとして容認した。p26

二つとも、ガイドラインの内容は読んだことがあるけど、
ガイドラインがあってもなくても、
現場でやるべきことはあまり変わらないと思った。

大事なのは、
患者意思を「最重要」と考える、
ということと、
チームで対応する、
ということと、
繰り返し話し合う、
ということだと思う。



過去五年間程度にALS患者が呼吸困難になり、救命のために気管切開をして呼吸器をつけた割合を訪ねた結果、ほぼ100%から10%未満まで病院間で大きな差があったのだ。p91

患者の余命を年単位で左右する呼吸器の装着率が、住む地域や主治医の説明によって違ってしまう現状は「生きる機会」が平等とは言い難い。生きたいと願う患者が周囲に気兼ねすることなく、安心して生きられるような医療と介護の体制づくりが急務だろう。p91

受けられる医療が、
住んでいる地域や診てもらっている医師によって変わってくるということは、
医療が完全には科学的なものではなく、
その人の価値観や、その場所における文化的なものや、時代的の変化などで、変わってくるものだからだと思う。

社会の変化のスピードが上がり、価値観が多様化し、地域の風習なんてものもなくなりつつある時代では、
確からしいことを自分で考えるということが、
より重要になるのだろう。

信頼できる医師というのは、
かかる人が納得できるストーリーを提供できる人なのかもしれないと思うことがある。

それも、医師の押し付けにならないようにしながら。

かかる人とともに、
その人が納得できるストーリーを生み出していける医師。

死んでしまう場合に、
どんなふうに納得できるのかというのはわからないけど、
この医師に最後を診てもらえてよかったなと思えるようになることが、
一つの目安だろうか。

そういうことまでを行おうという医師と、
私は医療を提供しますという医師と、
医師にもいろいろなスタンスがあることは確かだと思う。



感想Aに続きます。



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