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zoom RSS 恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚  牛窪 恵

<<   作成日時 : 2016/05/15 23:01   >>

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この本の感想の二回目。

一回目は、

http://sukosidake.at.webry.info/201605/article_13.html


 一方、別のエコノミスト(ベンジャミン・コーワン氏)が先ごろ発表した論文では、公的なコミュニティ・カレッジ(コミカレ)の学費と10代の若者のセックス行動についての相関を見ている。
 コーワン氏によると、コミカレの学費が1000ドル上がるたび、高校生は「学費を出すのが苦しい」「どうせ勉強しても意味がない」等の思いを高め、、学業意欲そのものが6%減ったっという。逆に、学費が1000ドル下がるにつれて、17歳の高校生の性的パートナーの数は26%も減少し、少ないパートナーを大切にする傾向が高まった。
 さらには、ほかの危険行動、たとえば喫煙(14%低下)やマリファナ吸引(23%低下)なども低減することが分かったという。
 つまり、コミカレの学費が少しずつ下がるなど、「明日は少しでもよくなる」と希望が持てたり高年収家庭との「格差」を感じにくくなったりすると、若者は決して投げやりにはならず、何事にも前向きになる。恋愛やセックスも、その場限りではなく「1人の恋人を大切にしよう」と思い、「妊娠してもいいや」ではなく、ポジティブに愛を育むようになる。p187


そんなに意外な結果ではないなとは思う。

希望の量というのは、
時代の影響を受けて変化するものであり、
与えられる情報によって変化する。

そして、
自分が持っている希望の量によって、
頑張れる量が変わってくる。

ただ、
少しの悲観的な情報ですぐに希望を失ってしまう人や、
とてもひどい状況に置かれても、希望を失わず頑張れる人というのもいると思う。

ほんとうは、ひどい状況にあるほど、頑張らないといけないのだろうけど、
人はそれほど強くはないのだな。

だとしたら、
テレビのニュースなんかで明るい話題ばっかり流せば、未来に希望をいだいて頑張れる人が増える、
ということもあるのではないかな。



 「友達に、『お前、結婚はできそうだけど、手前の恋愛がムリだろ』って言われるんです」
 一般に、嘆きの主の多くは口下手。恋愛経験もほとんどなく、女性が喜びそうなデートスポットも知らない。それでも、毎日真面目に出勤して、年収もそれなりにあって、人柄は信頼できる。子ども好きだったり、「料理や掃除が趣味」という男性も複数いて、むしろ妙に口が達者で八方美人、外で飲み歩くような男性より、よほど結婚生活に向くだろう。p264


もてるから結婚できるのかもしれないけど、
もてる人が結婚生活に向いているわけでもなく、
もてないから結婚できないけど、
もてない人が結婚生活に向いていないこともない、
といことかな。

結婚生活に向いている人がもてる、
という世の中になればいいのかもしれないけど、
自分の遺伝子を残す、という生物的な側面からみた場合に、
結婚生活に向いている人が自分の遺伝子を残しやすい、
ということではないかもしれないな。



里山婚を夢見ても、現地に仕事があるとは限らない。それでも、山崎氏は「前向きな地方移住」を否定しない。理由の一つは、近年、倒産企業の平均寿命が23.5年しかないこと(15年/東京リサーチ)。都心の企業に就職しても、現20代が40代半ば〜後半になるまでに、多くの企業が潰れてしまうからだ。彼は言う。
「いまや労働者のうち、9割弱がサラリーマン。でも戦前までは、8割が個人事業主だった。田舎でやりたいことがあるなら移住する道もあるんだと、若者に知ってもらいたい。多様な生き方を知ってほしいんです」p300


「戦前までは、8割が個人事業主だった」
という部分は、
へぇー、と思った。

これから先は、
個人事業主が増えていく方向に、
世の中が変化していくのだろうか?

田舎に移住する人が増えたら、
必然的に個人事業主も増えることになるのかもしれないけど、
田舎に移住する人よりも田舎から出ていく人の方がまだまだ圧倒的に多いわけだから、
当分は非正規雇用の増加が続くのだな。



今回の取材や調査からはっきり見えたのは、頭では「恋愛結婚」への幻想を抱きながらも、現実には多忙な仕事に追われたり、安定した職業や収入がないために、「自分に恋愛は無理」「どうせ結婚相手も見つからない」と、投げてしまう若者が多いこと。あるいは、条件オンリーなら結婚相手として選ばれそうなのに、コミュ力が足りないゆえに、「異性とは付き合えない」「きっと誰にも選ばれない」と、諦めてしまう若者が多いこと。p317

本書の内容が集約されている部分。

女性よりも、男性のほうに当てはまる記述かなと思う。

つまり、
女性が男性を選択する基準が、もっと多様になればいい、
ということかな。



 取材でも、私が「こういう男女(夫婦)もいるんだよ」と話すだけで、若者の多くは「なるほど」と身を乗り出した。逆に言えば、まだ大半は、ステレオタイプの恋愛結婚や昭和の家庭に捉われている証拠だ。
 マニュアル世代で、親の言うことを聞く「いい子」の彼らは、なかなか枠から抜け出せない。鳥カゴの扉は開いているのに、「外は安全だよ」「失敗してもいいんだよ」と大人が声をかけてあげないと、飛び立つことができない。p318


安全だよ、失敗してもいいんだよ、
という大人が、
なにか責任を取ってくれるのかというと、
そうでもないだろう。

そんな大人が、
安全だよ、失敗してもいいんだよ、
と声をかけても、信じられるわけがない。

しかし、
失敗してもくじけずに前に進むしかないんだよ、
とか、
失敗のように見えるのことは本当に失敗なの?
失敗だと決めつけるのが早すぎるんじゃないの?
誰かに失敗だと思われるのを気にする必要はないんじゃないの?
とか、そういうことなら、
言ってもいいのかなと思う。



 80年代由来の恋愛結婚は、バブル崩壊とともに事実上、破たんした。
 そろそろいまの若者たちに、新たな、そして多様な結婚(連帯)の形をキチンと伝えていくこと・・・・・。それがバブル崩壊後、若者の多くを非正規雇用にし、格差を見せつけ、情報漬けにし、いびつな男女平等を強いて、そして「最後に頼れるのは親しかいない」と思わせてきた、我々大人たちの、大きな責任でもあるはずだ。p319


親はたいていの場合、子どもより先に死ぬから、
最後の砦にはなれない。

そして、
若者の多くを非正規雇用にし、格差を見せつけ、情報漬けにし、いびつな男女平等を強いて、そして「最後に頼れるのは親しかいない」と思わせてきた、我々大人たちが、
多様な結婚(連帯)の形を若者たちに示せるわけがないと思う。

若者たちは自分たちの力で、
無責任で古臭くて若者たちを食い物にしようとする大人たちのルールをぶっ壊して、
新しい価値観を作る必要があるのだと思う。

というか、
すでにそういう価値観ができつつあるのが現在であって、
性がコンビニ化して結婚がコスパ化したのがその表れで、
そのようなものを否定して、大人が安心できる、コントロールできる価値観の中に若者を押しとどめておきたいというのが、
この本にある本当の思いのような気がしてきた。



 また、これだけ結婚しないおひとりさまが増え、3組に1組が離婚する時代なのに、いまだに政府が税制等の標準モデルとするのは、夫婦に子ども2人の4人家族。だが2030年、日本の総人口の約半数(47%)は「おひとりさま」になる、との試算もある(野村総合研究所)。いったいいつまで、こんな時代遅れの制度を続けるのか。p325

この部分には賛成できるなと思う。

世の中は、すでに力のある人がもっと力をつけようとしており、
力のない人の力は、もっと削がれてしまうようになっている。

すでに力のある人というのは大人であって、
その大人が自分たちに有利なように世の中を動かしていては、
若者がわりを食うにきまっている。

若者にとって有利なように、
若者が政治を変えていくということが、
未来を作ることでもあると思う。


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