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zoom RSS 痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ 島田永和

<<   作成日時 : 2012/03/15 11:26   >>

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痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ (朝日新書)
朝日新聞出版
島田 永和


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スポーツ医学にたずさわる、
整形外科の医師が書いた本。

過度の安静の弊害についてや、
動かしながらケガを治していくとはどういうことか、
周囲の筋肉を鍛えることで関節の痛みを和らげ、
ケガをしにくい身体を作るコツ、
などが書かれている。

エッセイ的な部分も多いが、
その中でも、現代の医療に対する考え方などについては、
納得のいく部分が多かった。


以下、
特に参考になったと思うところを本書より抜粋。



安静の弊害と、
動かすことの大切さについて書かれた部分。

骨折のように、どうしても一定期間は安静や固定が必要な状態もありますが、それ以外は、決して弱らない工夫をしながら治していくのです。たとえ動かしてはいけない場所があったとしても、動かしてもよい部位は積極的に動かすことを忘れてはなりません。p50

ケガをしてすぐの急性期には安静・固定は有用でしょうが、日にちが経過してからの安静・固定は弊害が出ます。安静の期間は数日から2週間までに制限することが大切だと思います。p89

危険な腰痛は、通常、安静にしても痛みが改善しないという特長があります。筋肉や関節が悪い場合には、動けば痛くても、じっとしていれば痛くないものです。しかし、感染や腫瘍で骨自体が痛んでいる場合や、内臓に病気がある場合は、安静によっても痛みがなくならないどころか、夜間などかえって強くなり、ご本人を苦しめます。医師はそのあたりの情報を得ようと、いろいろな質問をします。p98

四十肩、五十肩の予防法
もともと広範囲に動く肩を、時々はその動く範囲一杯に使ってあげることが、予防する方法だと思っています。「痛みがあるうと動かさなくなる」 そのことがますます悪い状態への入り口であることを忘れないようにしましょう。p133


看護師としても病棟で、
過度の安静を患者さんに強いていないか、
考えさせられた。

無理にそうしているわけではなくても、
転倒するのが怖いからというような理由で、
なるべくベッドから離れないように、
患者さんに接していることがある。

それがほんとうはどのような意味を持つのか、
よく考えてみないといけないなと思う。




腰痛やヒザの傷みを防ぎ、
和らげるための体操が紹介されているページ

自分で出来る体操シリーズ|島田病院|はぁとふるグループ[医療法人(財団)永広会/社会福祉法人はぁとふる]p108




痛み止めの使用について書かれた部分。

痛み止めの処置を嫌う方もいらっしゃいますが、私は使うことをお勧めします。なぜなら、基本的に痛みは身体に有害だからです。薬による弊害と使わないことによる影響を天秤にかけて、痛みが生活に影響するほどなら私は薬を上手に使うことをお勧めています。薬を使わずにいて、痛みに耐えている間に、精神的にも肉体的にも身体がダメージを受け、弱ってしまうことを心配するのです。特に、筋肉により起こった腰痛を安静だけで対応すると、ますます弱ることになり、将来同じ痛みが起こることが避けられなくなります。痛みをできるだけ早くとり、次のステップである機能回復を図り、再発の予防のために適切なプログラムで体操をするのが有効ということになります。p104

痛み止めについての考え方は、
実際に患者さんに痛み止めを渡す看護師としても、
よく理解していないといけないと思う。

痛み止めに対して抵抗感がある看護師ほど、
患者さんに痛み止めを手渡す回数は、
減るだろう。




日本の医療の現実について。

退院できる状態だと医師から言われても、自室が2階にあり、階段を上がるのが大変だからとか、家のものが迎えに来るのは週末でないと困るとか、仏滅じゃなくて大安に退院したいとか、中にはもう少し入院していると民間保険会社からの保険金がたっぷりおりるからなどと、医学的ではない理由で入院期間の延長を希望する人もいます。
また、日本は医療費の請求は行った医療行為の一つひとつについた公定の診療報酬を加算していくという「出来高払い制」なので、こうした個人的な理由であっても、病院としては行った検査や薬の分と一緒に入院費用を請求できます。p72


これは、
国の医療費が上昇することにも、
ある程度影響していること。

ただ、最近では、
こういう患者さんの理由を考慮すればするほど、
病院側の損が大きくなるように診療報酬体系が変化してきているので、
一昔前ほどではないのだろうけど。




最後に、
終末期医療の現実について書かれた部分。

90歳を越すご高齢の方が、長いがんとの闘病生活の挙句、認知症も進み、自分で自分の世話ができなくなり、寝たきりの状態に近づいていきました。服の着替えも食事も介護の方にしてもらうようになりました。排尿・排便も自分でできないので、おむつをしています。痴呆の症状も出てきて、ご家族の方が見舞いに来られても誰が来たのかわかりません。徐々に意識がなくなり、呼びかけにも応答しなくなってきました。
その方がある日の深夜、呼吸が乱れ、心臓のリズムも不整になってきたのです。当直医が呼ばれました。胸のレントゲン写真と心電図の指示が出ます。明け方になり、さらに病状が悪化したとき、医師は気管に管を通す方法(気管内挿管)で呼吸を助け、場合によっては人工的に呼吸を補助する呼吸器につなごうとします。血圧が下がる傾向となり、昇圧剤を点滴の中に入れます。心臓が止まりそうになれば、リズムを再開するように外から強く圧迫するようマッサージをします。命を守る方法はこういう処置となります。当直医なら、こうした処置を行うのが一般的でしょう。
さて、もし、あなたのお父さんやおじいちゃんがこのような状態になったとします。あなたは医師にこうした処置をしてくれるように頼むでしょうか。そして、もし、あなた自身がこういう状態になったとき、こうした延命処置をしてほしいと願いますか。p225


看護師をしていても、
このようなケースには時々遭遇する。

人の命とは、
理想的な死に方とは、
医療とは、
なんなんだろうと、
考えさせられる。

この部分は、多くの人が、
そうなる前に考えておくべきことだろうと思う。



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