看護師父さんの仕事と生活の記録

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<<   作成日時 : 2008/02/18 11:34   >>

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医療のIT化について、
そのとおりだなぁ、
と思える記事があったのでリンクしておきます。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080214/293765/

記事の中から、特に下記の部分が、
そのとおりだなぁ、
と思いました。

これまでのIT化の実情を振り返ってみると、レセコンの導入、オーダリングのシステム化、電子カルテの導入という流れが間違いだったと思います。レセコンは医療事務の効率化であり、オーダリングシステムも部門を主体にした効率化のための受発注システムであり、いずれも発生源入力によって診療現場に負担を強いる仕組みで、臨床に携わるスタッフの業務効率化にも、医療の質の向上にも、なんら役に立つものではありませんでした。


私の勤める病院でも、電子カルテが導入されて一年くらいたつけど、
そのおかげで看護師の仕事が何か楽になったか?
というと、
まったくそういうことは無いと思う。


情報が電子化されたら、その利用がさぞ楽になるだろうと思いきや、
現状は真逆。


例えば、
患者さんの体重をはかったとして、その情報を電子カルテ内の一箇所に記録しておけば、あとはいろんなパーツがそれを参照してくれたらいいと思うのに、
何箇所にも打ち込まないといけなかったりする。


患者さんの日々の情報を記録するシート、
患者さんの基本情報のシート、
そしてそれとは別にある患者さんのデータベースのシート、
と、
同じ記録を何回も何回もキーボードから打ち込みながら、



まったくアホなシステムだなぁ、


と、
毎日思っている。



それから、
今までなら、一週間分が数枚の用紙ですんでいた点滴の処方箋が、
一日あたり数枚もプリントアウトてきて、
さらにそのプリントアウトも、実は昨日の情報からのものだから、
今日の情報をパソコンと照らし合わせて変更が無いかを確認しないといけない。

そんな、
二度手間、三度手間。


ありえねぇー、


と、
始めは思っていたけど、
そんなわずらわしさにも一年たつとなんとなく慣れてきような。


しかしそれでいいのか?




それからもう一つ。

データを蓄えておく、

という機能は確かにパソコンは優れていると思うので、
過去の患者さんの記録がいつまでも残っていると言う点はいいと思うのですが、
それを再び見るためには、

スクロールバーを延々と下の方まで引っ張っていかないといけない。


パソコンならではの検索機能を充実されてくれればいいのに、
それが極めてしょぼいもんだから、
パソコンの膨大なデータベースの中から必要な情報を探すのはには、
それこそ膨大な時間が必要とされたりする。

多くの場合、
恐らく紙カルテから探すほうが早い。

電カルにグーグルいれてくれ!


と、
思う。






それから下記の部分

普及の足かせとなったのもうひとつの原因は、ITベンダー各社の電子カルテシステムが独自性をもって優位性を発揮しようとしたことで、それぞれに互換性がなかったことです。

これもまったく、
どうにかならないものか?


電子カルテのシステムに互換性が無いおかげで、
患者さんが他の病院に移動する時、電子カルテの情報はどのように持ち出されるのかと言うと、
結局、

紙。


医者がせっせとキーボードをたたいている。


ちょっと進んでCD−Rとかで情報を持ち出す時も、

読み取りようのソフトを添付してください、

とかいう指定が移る先の病院から行なわれる。




電子カルテは、
現在のところ無駄だらけです。





あ、
一ついいこともありました。

それは、

判読不明な場合が多かった手書きによる医師の診療記録が、
読みやすくなったこと。



しかしメリットはそのくらいです。







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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。電子カルテ、大変そうですね。実はうちが勤めている病院でも電子カルテが5月から導入予定です。富士通です。前は日立だったので移行作業だけでも地獄です。400床規模のHPなので何かあったら・・って思うだけで。しかも日記にあったように業務が逆に増える気が。カルテがどこいったか分からない状況は避けられそうですけど。
Jack
2008/02/18 21:48
私のところも富士通です。
この業界ではがんばっているみたいですね。

確かに電子カルテになってから、はカルテを探す、という手間は省けました。
しかし、誰かがどこかで電子カルテを開いていると(もしくは電子カルテを閉じるのを忘れて開きっぱなしの状態で放置されていると)編集できなくなってしまうページが結構あって、
どこで開いている!?
早く閉じろ!!
と、医師が激怒したりするので、
その元凶のパソコンを見つけ出す、という作業が必要なことがあります。
まあ、見るだけなら複数の人が同時に見れるので、今までのように、
外来とか手術室にカルテが出ていて、病棟では見れない、
という状況はありませんが。

電子カルテにはメリットもたくさんあることは確かですが、
パソコンの潜在能力はまだ全然発揮されていない、と思います。
もり
2008/02/19 11:36
つくづく医療業界もアホな奴の集りとおもってしまう。そもそもの元凶は現場(特に患者)不在の隠蔽体質がもたらすものであることが全然わかっていないのである。

システム導入の失敗例はあまたあるが、上記の例は既に10年以上前から製造業や金融業では経験していることであり、失敗を減らす為には、現場の声を十分に反映し業務フローと共にあるべき姿を具体化し、使用する当事者間で議論を重ねて仕様決定することが出来た筈である。
一部の医師陣が勝手に出入りのシステム業者に丸投げして作らせたというのが実態じゃないかな?隠蔽体質が改善されない限り日本の将来は無い、という点で医療の世界も国交省と同じ低レベルな構造ということが良く理解出来ました。
とはいっても1人の偉くない看護師では院長以下のピラミッド構造が堅固な病院社会で何をいおうが解決できないでしょうけれど・・・
道路特定財源
2008/02/24 18:43
隠蔽体質という点については、日ごろあまり意識せず働いていますが、重要な視点だなとおもいました。
それはもしかしたら、
隠そうとする、
ということよりも、
明らかにする必要性を感じない、
というような、問題意識の低さから来ているのではないかという気もしました。

現場からもっと声出さないといけないのに、
「誰かが何とかしてくれるだろう」
と、
みんな思ってしまっている。
「ほっといても、物事はきっといいほうにすすんでいくだろう」
という、
とても甘い認識といいますか。


先日、
医療者の側から電子カルテの運営に関係している医師に、
「私も電子カルテの運営会議とかに出させてください」
と、言ってみましたら、
「もっと偉くなれ」
と、
いわれました。
もり
2008/02/26 17:15
それから、
隠蔽体質ということについてもう一点ですが、
患者さんがもし、
「カルテを見せてください」
と私に言ってきたとしたら、それは当然の権利なのに、
「何で見るの?」
と、自然に思ってしまう自分もいます。

見られる、
ということに、自然に抵抗感を持ってしまう。

それは、見られる、と言うことに、評価される、という点が含まれており、
それが怖いのだと考えます。

自信を持って、見てくれ!
と、いえるように、
意識して働かないとだめだなと思いました。

他者の目に触れる、
ということが存在しないと、
何事もよくなりませんね。
もり
2008/02/26 17:26

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